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ワインの知識・ワイン辞典

 マルベック種について

マルベック種(仏ではcot, (コット)、特にカオールではAuxerrois(アーセロワ)とよばれる)は、もとはフランス国内で広く栽培されていましたが、徐々に衰退し、現在ではフランス南西地方やロワールなど限定的です。

マルベック種は小粒で果皮が黒いことが特徴です。タンニンや酸も多く、そのため熟成に時間がかかるのです。5年、それ以上熟成させれば鉄分や血液、獣の香といったマルベック特有の香味がでてきますが、若いうちはかくれてしまっています。マルベック種を主体としたワインはカオールだけ(カオールでもメルロなどを少量ブレンドします)。他地域では補助品種の役割を担っています。

フランスのマルベックは気むずかしいと思えるのですが、マルベックはアルゼンチンによく適合し、フレッシュでスパイシー、開放的な印象、5年またなくても親しみやすくおいしいワインになります。その違いはなぜ? ──私はまだまだ勉強不足でうまく説明できませんが、アルゼンチンのワイン産地は雨が少なく乾燥していること。また、良い産地は非常な高地(標高700〜1000m)にあることが理由のひとつではないでしょうか。昼間は強烈な日光を浴び、夜間には急激に冷えこんで(日較差が大きい)、フレーヴァーに富みフレッシュな葡萄が得られるのです。

またDona Paulaについていえば、収穫量を抑え、凝縮感ある葡萄を使用しています。最新の醸造設備を導入し、醸造管理をしやすくしています。今回ご紹介したマルベックも低温でタンニンや色素を出しすぎないように氏、フルーティさ・フレッシュさを大切にしたということです。

産地の土壌、気候だけでなく栽培技術や醸造技術、そして生産している人々──。いろいろな要因が複雑に関連しあってワインが生まれます。1+1=2の理解の仕方ではワインってわからないのでしょうね。多くの不思議、多くのおもしろさがあります。私もまだまだ──です。

>> ロス カルドス マルベック 2005 ドーニャ・パウラ
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