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ワインの知識・ワイン辞典

 Aglianicoアリアニコ

注釈
※1 他にカラブリア州、プッリヤ州などでも栽培されています。

※2 晩熟とは熟すのに時間がかかるということ。アリアニコの収穫は11月初旬になることもあり雪が舞う中で収穫作業というヴィンテージもあるそうです。北半球では9月に収穫できる産地・品種が大半であることを考えるとアリアニコは手間のかかる品種。生産者はたいへんですね。

※3 DOC Aglianico del Vultureはアリアニコ種を100%使用。3年以上熟成したものはVecchio、5年以上熟成したものはRiservaと表示できます。市場では1500円~3000円くらいのワインが中心です。

※4 ストルジェーロのタウラージ1994ヴィンテージ(写真はイメージ)。

※5 DOCG Taurasiはアリアニコ種を85%以上使用、ブレンドする場合はアロマチックな品種以外のものを15%まで可。木樽での熟成期間1年を含めて3年以上熟成させること。木樽での熟成期間18ヶ月以上で計4年以上熟成したものはRiservaと表示されます。価格は4000円くらいから10000円を超えるものもあるようです。


★ウチもアリアニコは2種

マストロ カンパーニャI.G.T.2007年 マストロベラルディーノ イタリア カンパーニャ

タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年マストロベラルディーノ イタリア カンパーニャD.O.C.G.


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今回は大好きなワイン、イタリアのタウラージを生む品種Aglianicoです。でも...冷静に考えてみると人に語るほど飲んでいない。この機会に当店に置いている銘柄以外も飲んでみようと近所のワインショップを何軒かまわりました。が、見つからない。おいていないんですね。「そうだよね。ウチもアリアニコは2種★だけで在庫数も抑えているし。安いワインじゃないし。マニアな葡萄なのかもね。」としばし店長と語り合ったのでした。

さてさて。ちょっと発音しにくいこのアリアニコはギリシア原産の葡萄といわれています。Aglianicoという名前も「ギリシアの(=hellenic)」を意味するイタリア語ellenicoが転化したものと考えられています。

栽培の中心はイタリア南部のカンパニア州とバジリカータ州。有名産地としてDOCG Taurasi(カンパニア州)、DOC Aglianico del Vuiture(バジリカータ州)が挙げられます。(※1)2つの産地には、 [ 標高400~600mの内陸高地 ] ・ [ 火山性土壌 ] ・ [ 冷涼な気候・気温の日較差が大きい ] といった共通項があります。これらがアリアニコに適する自然条件といえます。アリアニコは粒と粒の間が粗く晩熟がで自然に収穫量が抑制されるそうです。またゆっくり熟すのでポリフェノールとタンニンをたっぷり含有します。それにより色濃く濃厚な味わい、強い香をもつ長期熟成タイプのワインが生まれます。(※2)

はじめに言ったように豊富な経験ではないものの、これまでに飲んできた印象をまとめてみます。

DOC Aglianico del Vulture(バジリカータ州)

ふくよかな果実味、滑らかな舌触り、粘り気を感じます。複雑さ・深みのあるワイン。(言葉はよくないかもしれないけど)どことなくぽってり重たい感じがあり、それがかえって懐の深い包容力につながっています。熟成したものはものすごくおいしいと思うのですが残念ながらまだ出会ったことがありません。いつか必ず!と決意させる魅力のあるワインです。(※3)

DOCG Taurasi(カンパニア州)

「気難しい」「タンニンが強く硬い」「酸が強すぎる」ワインの味わいを構成する要素が緊密に結びついて容易にはほどけない。だけど絶対おいしいはずという確信を抱かせる味わいなので少しずつ飲みながらあれこれ考えてします。というのが若いタウラージ。ところが熟成したものは表情が一変します。凝縮した深い味わい。タンニンは十分やわらかくなりエレガントです。やさしい甘み・サクランボのように愛らしさのある果実味です。きれいな酸・スパイス・土・香辛料etc。様々な要素が奥のほうから湧きあがってくるイメージです。しかもタイトで緩さのない端正さがあります。イタリアの赤ワインベスト1を決めろと言われたら、バローロかタウラージか相当迷って結論を出せないかも、のおいしさです。(※4)一度若いものを経験しておくべきワインだと思います。熟成したタウラージは「凄い」と感じるはずです。(※5)

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