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レイシス1 1998年

レイシス1

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先日、あるお客様から「レイシス1を飲んでみてください。」とのことで1本いただきました。なんでも友人から分けて貰ったそうですが、味わいが最初の頃と比べると落ちてるのかもしれないから、飲んでみてくださいとのことでした。

抜栓後1日目

かなり強い樽香に覆われ、中の果実味が見えません。見えないというより果実味が無いのでは?というほどの線の細さです。樽香とアルコールとグリセリンだけのワインにしか見えませんでした。(カリフォルニアで良く見られるスタイルです。)わずかにマディラ香も感じられ、もうすでにピークを過ぎて熟成を期待できない状態のように感じました。

実は、レイシス1が日本に初輸入された折、家内共々ティスティングしていました。なんでもラファージュさんも関わったスペインのロマネ・コンティを目指した赤ワインで、あのジャンシス・ロビンソンが自身のホームページでヘアリー・モンスター(身の毛もよだつ怪物)と絶賛したワインなのです。かなり期待して飲んでみましたが、

「なーんだ、ただ樽香が強いだけのつまらないワインじゃん。果実味が無いよね。」
「ジャンシス・ロビンソンもいい加減なこというよね。」
「いくらラファージュさんがアッサンブラージュの天才と言ったって、そもそもコンセプトが間違っているのだから、無理だよね。彼も後悔してるんじゃない?」

実は、こんな訳でレイシス1を扱わなかった経緯があったのです。

2日目

相変わらず強い樽香だけで、果実味の輪郭はぼやけたままです。これで終わりなのかという状態です。

「うーん。土俵際いっぱいだね。逆によく踏ん張ってるくらいだね。酸の無いワインだと、ここまで保たないよね。酸が無い訳じゃないね。」
「でも、レイシス2がリリースされないのが、すべてを物語っているんだろうね。」

ただ、たしかにこのワインはコストがかかっていますし(なんといってもスペインのロマネ・コンティ目指してますから。)、かといってスペインワインがカリフォルニアワインのようなダメになり方をするとは思えません。

樽香がもっと弱くなって、ワインの果実味のベースまで確認しないといけません。
果実味(酸)が無いはずはありませんから。

3日目

3日目に驚くことが! 

旨いのです。

マディラ香がなくなり、果実味の巨体がしずんでいるのです。

ただ輪郭はハッキリしないのですが、黒や赤のベリー系の果実味が凪ぎの海のようです。

えっ!?
全く予想しえないことがおこったのでした。
ただびっくりしました。うーん。

ワインって難しいです。このワイン、どのように評価すべきか?
あと気になるのが、最初に感じたマディラ香です。保管中についたものか?それとも本来の熟成に伴い出て来たものか?ワインの正しい評価は難しいです。一概にダメとは断定できません。その時気が付かないところに良さがあったりしますから。

またティスティングレポートでレイシス1のことをここまで書いた以上は、売らない訳にはいきません。(このまま何も書かないで、シカトこいて隠れて1本飲めばいいだけなのですが(笑))ただの悪口野郎になってしまいます(笑)。


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