コート・デュ・ローヌ 『ル・カイユ』2009年
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ご存知ローヌ・ヴィラージュの雄、ドメーヌ・ロッシュ‐オードランの最上級銘柄です。
このワインは良い年に600本しか造られません。ちなみに日本に入荷したのが120本。畑はシャトー・ヌフ・デュ・パフに隣接した樹齢100年近いグルナッシュ100％で造られます。特別な区画で、特別な古樹を丁寧に栽培していますから、出来上がるワインは規格外のモンスター。アルコール分だけでもラベルの表示では15.5％ですからＡ.Ｏ.Ｃ.は名乗れずＶ.Ｄ.Ｐ.となっています。でも実は17％くらいのアルコール分があるそうです（笑）。理論的限界値です。（ちなみに17％とアルコール分を表記するとリキュール扱いになります。）もちろんヴィンテージに恵まれたアドバンテージもあります。2001年に匹敵するか？まさに天も味方した、渾身のモンスターなのです。 味わいは想像を超えた世界。深み、大きさ、複雑さはまさに限界（笑）。しかもバランスの良さを兼ね備えていますから始末が悪い（笑）。 途方もない生命力がありますから、何時がベストの飲み頃になるのか私には分かりません。今飲んでも息が止まりそうになりますから、ピークに飲んだら本当に息が止まるかも（笑）。もともとグルナッシュは甘味が出やすい品種ですから、このワインの巨大な甘さ（笑）ですぐに飲むことも可能です。ちょっともったいないですが…。また実際ドメーヌを名乗ったのが2000年ですから、誰もこのワインの将来は断定出来ません。ただ確実に、驚くべき熟成能力があることは断言できますね。普通じぁありませんから（笑）。熟成の果てを見てみたいのですが、その前に私の命が無くなっているかもしれません（笑）。 ニューワールドの金看板をぶっ飛ばすフランスの底力。価格が良心的なのが嬉しいです。 ・ 4980円 / 税込 |
