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ワインの知識

リースリングが教えてくれたワイン選びの達人への道


今回はドイツワインの主要品種・リースリングにまつわる私の経験を少々。

今でこそ「ワインなら何でも飲むよ」の私ですが、ラベルも読めず、産地も知らず、飲んだって美味しくない、これでワインを売れるのかと悩む日々がありました。そんな私を救ってくれたのがリースリング。

美しい黄金色・花の香り・バランスの良い味。一瞬で恋に落ちました。

以後、ワイン地図を買い解説書を読み、ドイツ語も頑張りました(かろうじてラベルが読める程度ですが)。醸造法を調べれば高校以来!の化学式がでてくるし、土壌を知るには地質学も必要なの?と、現在でも理解不能なことはたくさんあるのですが、リースリングのおかげでワインが楽しくて具体的になっていきました。Q.M.P格付を勉強してから飲み比べる。モーゼル河上流のアイルと中流のピースポートを飲み比べる。すると、その違いを香味の差として自然に理解できたんです。なぜ理解できたかって...リースリングはわかりやすいから。

たとえば格付ワインについていえば、香味は格付ごとに特徴的なものと普遍的なものがあります。カビネットから順に比べれば増加する要素があり、逆に減少する要素もあります。貴腐香はベーレンアウスレーゼ以上で顕著になります。つまり違いをつかみやすい。さらにそれらの要素をグレープフルーツ・レモン・りんご・オレンジ・蜂蜜・石油の匂い・キューピー人形に匂いなど自分の生活の中にあるもので表現できたんです!!具体的で分かりやすい単語は頭のなかにしっかり残り、記憶の出し入れも容易です。他の人と情報の交換・共有がしやすいのも良い点です。

逆の例を挙げると、湿った腐葉土・漢方薬・トリュフ・ミネラルって初心者にとっては簡単に理解できるニュアンスではないし、それゆえ記憶として固定しにくいものです。リースリングについてある程度経験を積むと、産地や生産者の違いを言葉にできるようになります。その際、土壌や醸造法のデータも一緒に記憶しておくのが良策です。「はじめに言葉ありき」ですね、まさに。

このようにして「私のワイン基準」が出来あがりました。以後、積極的に未知のワインに挑戦できるようになり、ピノ・ノワール基準、スペイン基準etcと、私のものさしを増やしています。達人への近道のひとつ、それは“自分の好きなものをベースに据えること”とリースリングが教えてくれたというお話でした。


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