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YAMBOL
ヴィラ・ヤンボル マヴルッド 2020年
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ブルガリア 赤 トラキアン・ヴァレー 750ml
フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。
そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。
そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。
このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い1924年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。
マスキューの定番で同じ価格帯のカベルネ・ソーヴィニヨンはそのコスト・パフォーマンスの高さ故、さまざまな雑誌やコンテストで絶賛。皆様におかれましても必須アイテムとご愛顧されております
(笑)。
これはブルガリア中南部で栽培される地場品種マヴルッド。バルカン原産の品種
で灌木の茂みの中で栽培されていたとか。果実は小さく収量も低くたくましい葡萄のようです。
そんなマヴルッドを飲みやすく今風にした意欲作でございます(笑)。
まだ、2020年と若いのですが、マスカット・ベリー・Aやヤマ・ソーヴィニヨンのような酸に驚き(笑)。小粒の赤い果実やスグリ、桑の実のニュアンスは日本人には抵抗がありません(笑)。まだ若いのでちょっと粗野でプリミティブな印象ですが、翌日、翌翌日になると落ち着きバランスが取れてきます。さざ波のない湖面のキャンバスに赤や黒の果実を浮かべたような有り様はなかなか秀逸。はっきりしたディテイルははっとさせられます。
軽いがしっかりとした旨味で下支えする液体があってこそ。
う~ん。
こんなワインを量産出来ることはブルガリアの強み。ヨーロッパワイン産国の優位性を感じざるを得ません。