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パッソ・デル・スッドゥ アパッシメント 2016年 プロゲット・ヴィニ

販売価格(税込):
1,697
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イタリア赤・ロゼ
イタリア プーリア 赤 ヴィノ・ロッソ 750ml

イタリア プーリア中部イトリアの丘周辺にワイナリーを所有するプロゲット社。もともと大手のワイン商に造ったワインを供給していましたが、これは自身の元詰め品です。
法外に安い訳です(笑)。

このワイン、ネロ・ディ・トロイア40%、プリミィティーヴォ30%、メルロ30%のセパージュ。平均樹齢40年の畑から全て手摘みで収穫。葡萄は5kg 毎に木箱に移され、セラー内で約5週間乾燥させます。乾燥後除梗しプレスして低温でアルコール発酵。そしてフレンチ・バリックで12ヶ月熟成させます。

基本的にはアマローネのやり方に似てはいますが、アマローネとは違います。アマローネは冷涼なヴェネトでは乾燥を3ヶ月以上行います。温暖なプーリアで3ヶ月も陰乾しをしたらとんでもないことになります(笑)。ワイン法で規程する以上の糖度に上がり、ワインでは無くなってしまう(笑)。

もっとも何にもしなくても13%くらいのアルコール分に達する温暖なプーリアの地。冷涼なためアルコール分が上がりにくいヴェネトとでは究極の濃密なワインを造る伝統的な技法ですが、それと同じにはならないと考えるべきです。アマローネのような、ともすれば飲みにくいほどのシリアスさはありません。甘露な味わいはあくまでフレンリー(笑)。
ただし、このワインかなり美味しい(笑)。全体のバランスがとれていて無理が目立ちません。ワイン造りの行程に尽力した感があります。広がりもよく余韻も長い。この手のワインとしてはSO 2の量はかなり低いはず。

樽香のニュアンスがプラムやブラックチェリーの果実味と溶け込み折り合っています。混醸したようなニュアンスを感じます。特筆すべきは驚くほどの甘さ(笑)。スケールのある大きさが間抜けになっていない斬新な秀逸さがあります。酸は南のワインなのでかなり低いのですが、果汁を凝縮することで全体のまとまりをとっています。エキス分、グリセリン、樽香 これらのパワー全開(笑)。我々のような年寄りには体力的にちょっと辛いですが(笑)、若い方や強い甘さを好む方ははまるはず(笑)。ニュー・ワールドでよく見かける甘さの強いスタイルをさらに突き進めたスタイルと言えましょうか(笑)。

もっとも甘さは残糖分ではないようですから、地元の人は肉をムシャムシャ食べながらこの甘いワインをゴクゴク飲むのかな(笑)。我々の感覚だとポートのような飲み方やチョコレート・ケーキなどのデザートに合わせるのが宜しいかと。また、ハンバーグにかけるデミグラスソースの隠し味にするとグレートな味わいになるかも(笑)。

あっ!とビックリのワインなのです(笑)。

ご参考までにご参考までに2017年2月の試飲会リポートを一部抜粋いたします。

「マスキューさん!試飲会のトリは大体高いワインを出しますよね。でも今回は前のキャンティの方が高い。仕掛けがあるのかな(笑)?」
私「はい。種も仕掛けもありありです(笑)。お飲みくださいませ(笑)。」
「うわっ!真っ黒(笑)!」
「墨汁みたい(笑)。」
「あっま~い!」
「カカオやチョコレート!」
「なにこのタンニン(笑)!物凄い分量(笑)!」
「タンニンの量は物凄いけど口に当たらない。収斂性がない。不思議?」
「とても濃いけどグビグビ飲める(笑)。」
「経験したことない!辛口の赤ポートワインみたい?」
「そんなのあるんですか?」
「いやいや、知りません(笑)。」
「これってマスキューさん定番のカーサ・ヴィニロアのアパッシメントを更に濃くした感じ(笑)。」
私「はい。あれは一部を数週間陰乾ししています。これは全部1ヶ月ほど陰乾ししています。セパージュはネロ・ディ・トロイア40%、プリミィティーヴォ30%、メルロ30%で。」
「飲んだ感じ、確かに南イタリアの味がするけど品種の印象がない(笑)。甘さとカカオと大量のタンニンしか感じない(笑)。」
家内「時間が経つと凝縮したプラムの香りがワインの芯に感じられます。プリミィティーヴォは入っているのは解りますが他は解らないてす(笑)。」
「それって混醸しているってことですか?」
私「鋭い質問です!飲んだ印象からは混醸してるとしか思えませんが、
正確なところは解りません(笑)。」
「どう考えたってメルロが他と同じ収穫時期とは思えないですよね。」
私「こんどインポーターさんに聞いてみますね(笑)。」
「マスキューさん。何故こんなに飲みやすいのですか?」
私「またまた鋭い(笑)!単純に言うと酸が少ない。通常赤ワインですと1L中5g以上総酸量はあります。
酸の低いニュー・ワールドでも3gは下回りません。でも、このワインは1.7gほどしかありません。日本酒の酸が高めのもの程度しかありません。」
「それってどう言うことですか?」
家内「通常この酸度だと中がすかすかで飲めた代物にはなりません。」
「甘さが際立つのはその性ですね?」
私「はい。この点日本酒と同じです。ただしこのワインの甘さは糖分ではないと思います。翌日になると甘さが落ちます。」
「とても甘いけどベタつかないよね。くどい甘さじゃない。だからスイスイ飲めるんだな(笑)!」
家内「明日になると黒糖のような甘い香りになります。」
「このワインとても強力ですけど(笑)、余韻は割りと短いですよね?」
私「仰る通り!酸が少ないからだと思います。こんなに酸が少ない赤ワイン飲むのは初めてです(笑)。」
「私個人的に酸の低いワインが好きなんですよ(笑)。これ私の大好物(笑)。」
「アマローネが好きで何度か飲んだんですが、微妙にこのワインとは違いますよね。う~ん。アマローネって苦味があるんですけど、これは苦味がないですよね?」
私「おー、鋭い!これからは私の勝手な解釈なんですが(笑)。アマローネの苦味は貴腐菌が原因だと思います。アマローネする過程で付いたものだと思います。アマローネの産地ヴェネトは涼しく湿度もあるので貴腐菌が付きやすいかと。逆に温暖で乾燥したプーリアでは付きにくいのだと思います。あと蛇足ですが(笑)、アマローネやこのアパッシメントのようなワインは安定させるためSO 2 が多めに添加されます。ですから貴腐由来の苦味ではなくSO 2 の多量含有が原因の甘苦さが多く見受けられます。残念なことです。」
「マスキューさん。このワインもそうなんですか?」
私「このアパッシメントはこの手のワインとしてはかなり少ないと思います。造り手の尽力が伺えます。」
「マスキューさん。このワインの生産者プロゲット・ヴィニはかなりの技術があるんですね。有力な生産者なんでしょうね(笑)?」
私「それが全然無名(笑)。自分で瓶詰めリリースするのが初めてらしいです(笑)。」
家内「それまでは大手に売却していたようです(笑)。」
「それでこんなワイン造っちゃうんですか!?」
私「たまたまなのか?どうなのか?
興味を引かれます(笑)。我々はワインの品質決定は酸によるものと教えられてきました。ただこのワインはワインの依って立つものが酸ではなくエキス分やタンニンとしか思えません。」
家内「原理主義者の私としては判断に困る問題児です(笑)。」
「なるほど(笑)。でもコスト・パフォーマンスが高いのは確かだと思いますよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「これって今風なんですよね?」
私「う~ん。言うならば『スーパー今風』かな(笑)?」
「マスキューさん、このアパッシメント、アマローネを意識したというよりシェリーの陰乾しをモデルにしたような気がするのですが…。出来上がりの味わいはどちらかと言うと酸化熟成するワインにマインドが近いのでは…?」
私「なるほど!ともに酸がありませんし(笑)、シェリーの方が近親性が高いかもしれませんね。一度生産者に聞いてみたいですよね(笑)。」
「発想の元を知りたいものですよね
(笑)。」
私「同感です!なんであんなワイン造ったか知りたいものです。それってワインを知ることですよね(笑)。」
「もちろん旨さ不味さって大事ですが、それだけじゃないしそれだけだとつまらないですよね(笑)。」
この方、奥深くまで行ってます(笑)

「ところでこのワインどんな食べ物に合わせますか?」
家内「チョコレート・ケーキなんか鉄板かな(笑)。」
私「ポートワインみたいなデザートワイン的な考えしか浮かびません(笑)。これをガブガブ飲みながらむしゃむしゃ食べる体力がない(笑)。」
「マスキューさん南イタリアの郷土料理で牛の内臓の煮込みがあります。たっぷりのカカオを加えて煮込みます。もの凄く美味しいですよ。こなワインとマリアージュするはず!」
私「さすが博識!」
「あっ!それってアフリカの料理の影響ですよ(笑)!」
私「これまた良くご存知で(笑)!」
「黒糖の香りがあるから和食の甘辛醤油ダレも行けそうですよ(笑)。鰻や焼き鳥だっていいんじゃないかな
(笑)。角煮に黒糖を隠し味的に入れたら完璧なはず。」
皆様の知識・知恵・経験から多くを知りました!ありがとうございました!

尚、プロゲット・ヴィニのアパッシメント、好き嫌いはあれど本日のトップ・セラーとなりました(笑)。めでたし、めでたし。

ご来店ありがとうございました!
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。

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