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KMPNNR
マゾ・ライナー ピノ・ネロ 2017年 ケットマイヤー
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イタリア赤・ロゼ
イタリア最北部のワイン産地アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C.。トレンティーノ‐アルト・アディジェ州に属していますが、トレントを中心とした南のトレント県とボルツァーノを中心とする北のボルツァーノ自治県に別れます。また、北のアルト・アディジェはドイツ語表記のジュートチロル‐南チロルと言われ、民族的・文化的にはドイツ語圏。過去オーストリアに編成されたりした複雑な国境地域です。
ケットマイヤー社は1919年にジュゼッペ・ケットマイヤーにより創業した家族経営のワイナリーです。1981年にカ・デル・ボスコを傘下に持つサンタ・マルゲリータ・グループに属することとなりました。自社畑も持ちますが、ケットマイヤー醸造所の名の通り、長く付き合いのある契約農家から葡萄は調達しているようです。この点共同組合的なのですが、出来上がったワインの質の高さは共同組合のレベルをはるかに凌ぎます。小規模生産者が多く、しかも栽培に多大な尽力を要する彼の地の特殊性。厳しい自然環境の中それを成し遂げる勤勉なゲルマン人気質。こうしたすべての結晶なのです。
このキュヴェ名『マゾ・ライナー』は一子相伝の畑 海抜350~400mに位置するポキ・ディ・サロルノのマゾ・ライナー畑。ライナー家の一子相伝畑とでも言えばよろしいかな(笑)。イタリアの彼の地の相続法で、相続の際分割されずに受け継がれた畑です。耕作地が傾斜地にあり集約化に向かず、小規模なヴィニロンの所有が多く、協同組合によるワイン生産が主流のアルト・アディジェ。それ故土地を大事にする保守的な精神の表れなんて言うとちょっと意地悪に聞こえるかな(笑)。もっともそんな法律がなくてはこの畑を守ることは無理。ワインを飲むと守られる必要も解ろうかと。ケットマイヤーが長くこの畑の葡萄を購入し、フラッグ・シップ『マゾ・ライナー』としてリリースしていることに、アルト・アディジェの伝統・歴史を垣間見る思いです。
このワイン、セパージュはピノ・ネロ ピノ・ノワール。ドイツだとシュペート・ブルグンダー。色は比較的透明感があり、今風のブルゴーニュとは違いますね。過熟感はなく旨味とタンニンのバランスが軽やかに強くとれている(笑)。ドイツのシュペート・ブルグンダーに近いかな。香りはピノらしいラズベリーやチェリー、薔薇の香りがしますが、森や植物の湿ったニュアンスが特徴的で涼しげ。
熟成は30HL(3,000L)のオーク樽で12~15か月間と伝統的スタイル。無駄な樽のニュアンスを避けてますね(笑)。今風の万人受けするファットなスタイルではありませんが、じつによろしいかと(笑)。価格がお手頃なのも、じつによろしいかと(笑)。この品質のピノではあり得ない良心的価格なのです!