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ワインの知識

 コルクについて5 

最近の合成コルクに『DIAM』と書かれたコルクをよく見かけます。何でも今一番安心な合成コルクらしいです。

『DIAM』のあとに2・3・5・10・30と数字が書いてありますが、それは品質補償期間のようです。品質補償期間が明記しているコルク栓があるとは!しかも最長30年とは!

私の常識では、コルクの状態が良好なのはせいぜい10年ほどと思っておりましたからビックリ。ましてや合成コルクは純正コルクより保存性が短いはず。

早速ホームページを検索して調べました。

「伝統的なコルクに完璧な安定をもたらし、しかもT.A.C.フリー。」

コルク栓自体は不完全密封ですから、ワインを長期間熟成させると目減りします。その減り方もボトルにより固体差が出ます。しかしDIAMはそれを克服したようです。T.A.C.フリーだけでも凄いことなのに、長い年月の安定化まで出来るとは!完全な不完全密封を謳っています。

作り方は大まかに言うと、乾燥させたコルクを洗浄・煮沸したのち細かく球状に破砕。(コルクを切って断面を観察すると非常に細かい粒子状)コルク質のみを取り出します。そしてCO2に充たした中、高圧・高温を加えカフェインを触媒にすると安全で安定したものになるそうです。保存期間は破砕したコルクの密度によるようです。ノウハウが詰まってますね。

本当だとしたらノーベル賞もの!?画期的です。

でもこのDIAMの性能がホンモノだとしたら、DIAM30の使用をワインの品質詐称に使う不届き者が出てくるかも?

あと逆にDIAMの性能に忠実に補償期間を利用したとしたら、ワインの保存ポテンシャルを明示することにもなるはず。

ワイン業界には両刃の剣になる可能性があります。正直に明示する方向が好ましいのですが…

※T.A.C.=トリクロロアニソールの略でいわゆるブショネ かび臭さの原因物質と言われています。

関連項目

>> コルクとワインの保存について2
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>> コルクの雑学
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>> コルクについて3 - シャトーラツール62年の悲劇
>> ブショネ
>> えっ、スクリューキャップでブショネ
>> ヴィンテージ ワインを守る技−コルク劣化に備えてロウ留めする
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