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ワインの知識・ワイン辞典

コルクとワインの保存について

一般にワインはびん詰めされ、コルクで栓をすることで保存されています。ただ近年コルクの品質低下にともないスクリューキャップなどで栓をすることが増えています。

それは栓がちゃんと密封の役を果たすことが要求されるからです。

栓の不具合は中のワインを外に漏らしたり、外気を遮断できずにワインの酸化を急激に進め「まずくて飲めない」状態の原因となります。ワイン好きの方ならば1度や2度は経験しておられると思います。

ですから瓶の中のワインが目減りしている場合は疑ってかかるべきです。瓶口を覆うキャップシールにワインが漏れた痕跡がないか(写真1)?ラベルに液だれしてないか?中のワインが目減りしてないか(写真2)?

御購入の際、この2点を確認すれば危険を回避することがかなりできると思います。

通常の場合はこの方法で十分ですが、これがオールド ヴィンテージ ワインとなるとかなり事情が変わってきます。

蔵出しのオールド ヴィンテージ ワインの場合、出荷前にコルクを抜いて中身を確認した上、補酒(同じヴィンテージの同じワインを使います)をして新しいコルクを打ちます。ですから、まず蔵出しリコルク済みでしたら大丈夫です。また在庫量が少ない為、補酒できずに出荷される場合もあります。まあ、いずれにせよ蔵出し品は大丈夫と思って良いと思います。問題となるのは、マニアの所有品や蔵出しリコルク後長期に時が経ているものです。

完全にワインが熟成してそのピークの状態になるまでにはかなりの時が必要とされます。通常でも10年以上の時が必要とされます。物によっては20年30年と必要な場合があります。そしてその味を楽しむことはワインファンにとっては至福の一時であり、その機会に巡り会えることは垂涎の的です。あの古酒の味わいは一度味わうとやみつきになります。これこそワインの醍醐味と考えて居られる方も多数居られると思います。

オールド ヴィンテージ ワインで目減りしていないワインはない

問題はこれなのです。

外から目視してワインの目減りが明らかなのです。普通の早飲みワインでしたらまず中身がダメージを受けている状態なのです。

ところが、長い年月をかけて減っている場合には、意外なことにダメージを受けずに熟成している場合がほとんどなのです。不思議なのですが、経験上意外と飲める状態にあるのです。とはいえ、ワインの目減りが少ない方がワインの状態が良い確率が高いことは疑うまでもありません。それ故、クリスティーズなどのオークションではその状態をランク付けの指標にしています。

1. Neck(ネック):
 ちょうど首のくびれる部分まで

2. Upper Shoulder(アッパー ショルダー):
 肩の最上部まで

3. Middle Shoulder(ミドル ショルダー):
 肩の中位くらい

4. Lower Shoulder(ローワー ショルダー):
 肩の下位くらい


私自身、1930年代のローワー ショルダーのワインがおいしく飲める機会に会い、驚きました。

わからないものですね。とは言え、オールド ヴィンテージ ワインにはリスクがつきものと考えた方が良いと思います。

社団法人 日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
岡本 利秋

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