ワインの知識・ワイン辞典コルクとワインの保存について 2
10年程前に当店で仕入れたものです。確かに他にラトリシエール、シャルムなどの1987ヴィンテージグランクリュとして揃えました。飲んだ印象ではシャンベルタンの力が突出しており、「熟成することでどんなワインになるか?」に興味がありセラーの奥すみにおいてあったものです。 ワインの液面はミドルショルダー位とやや目減りしています。そしてラベル際にはワインが漏れた痕跡がありました。
※太陽光が1番分かりやすいのですが(ワインに紫外線は禁物なので裏技なんですが)ワインを光に透かしますと中のワインが褐色(茶色)でなければ赤くルビー色に輝きます。若いワインであればあるほど美しいルビー色の輝きが強いのです。 逆に熟成し過ぎて茶色に変色退色したものは赤いルビー色を発光しません。
特にボルドーで隆盛を極めた醸造法です。薄いブドウ汁からでも色の濃いワインが出来るためワインの錬金術とも呼ばれたようです。ボルドーワイン凋落の大要因でもありました。その当時は一流のグランヴァンでも1haあたり8000Lほどのワインを平気でつくっていました。しかもそれが高値で売れていた訳ですから安くても濃い新世界のワインに押されるのも当然ですね(今のボルドーでは低温抽出が主流のようです)。「色は濃くても味が薄いだけのワイン」昔のボルドーでありがちでした。ですからボルドーワインに良い思い出があまりないと嘆かれる方は味覚の正しい方だと思います。 古いヴィンテージ同士のフランスワインと新世界のワインの飲み比べなどでフランスワインが負けるのは当たり前なのです。あれは比べたフランスワインがお粗末なだけなのです。 社団法人 日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
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